基本ルール
見る・触る・確認する順番はこのマニュアル通りに行う。
わからなければ聞く、「備考」にそのまま書いておく。
記入例

外観チェック
総合評価(S〜Cの基準)
S:新品同様 → 傷・汚れなし、使用感がほぼゼロ。
A:非常にきれい → よく見れば小さなスレはあるが目立たない。
AB:美品 → 小キズ等が数か所あるが、全体的には綺麗。
B:並品 → 傷・スレ等が目立つ。中古らしい外観。
C:現状品 → 傷が多い。塗装はげ等もあり、一目で使いこまれた感じがわかるもの。
※液晶画面に保護フィルムが貼られている場合は「保護フィルム」に〇を付ける
※塗装はげがある場合は「塗装はげ」に〇を付ける
特記事項
・ひっかき傷等の大きな傷がある
・ボディのヒビ/割れ:角や端を重点的に見る
・部品の欠品:バッテリー蓋、端子ゴムカバー、ゴムリング(ズームリング・フォーカスリング)
※その他、 気づいたものは「備考欄」に必ず書く。
光学系チェック
カメラボディ
チェック方法
- カメラのレンズがついている場合はレンズを外す
- マウント側からライトを照らし、ファインダーを覗く
- スクリーンの傷や汚れ、カビの確認をする
- 少し遠めからファインダー内を確認し、ファインダー窓周辺のカビの状況を確認する
確認事項
- 黒いゴミ、点、カビのようなモヤモヤ、白い曇りがないか。
- 特に角や端っこに注意。
- フィルムカメラの場合、ペンタプリズムの腐食(黒い斑点や虹色の濁り)を確認。


レンズ
チェック方法
- まずはレンズの表面をきれいに清掃する
- マウント側からライトを照らし、前玉側から覗く
- 中の状況を確認する(中にレンズが何層にもなっているため意識してそれぞれのレンズの層を確認するようにする)
確認事項
カビ:糸くず状の白いスジ。
クモリ:全体が白くかすむ。
バルサム切れ:ガラスの間に虹色やすりガラスのような模様。
撮影に影響があるかどうか
実際にテスト機に装着し試写してみるのが一番早い
表面についている指紋やホコリは拭き取ればOK
カビの例



クモリの例

バルサム切れの例



動作チェック
カメラ
・通電:電源ONできるか。
・AF(オートフォーカス):レンズを装着してシャッターボタン半押しでピントが合うか。
きちんとファインダーを覗いて確認してください(ミラーレス、コンデジは液晶画面)
・シャッター:シャッター音がして写真が撮れるか。
・フラッシュ:内蔵フラッシュがポップアップして光るか。
Autoモードで暗いところに向けてシャッターを切ろうとすれば、自動でフラッシュがポップアップします。
・メモリ保存:SDカード、CFカードにに写真が記録されるか。
・シャッター数(わかる場合のみ):
-Canonはパソコン内のアプリ(EOS info)にて調べてください
-Nikon、Sony、PENTAX、OLYMPUS機種はこちら
・ボタン操作:全て押して反応があるか。
・ダイヤル:空回りせず、カチカチと切り替わるか。実際に数値の変動があるか(F値、シャッタースピード)


不具合ケース
・液晶焼け
液晶の一部が黄色くなる現象(液晶の問題で撮影画像自体には影響なし)

・液晶のドット抜け
液晶の一部が正常に表示されない状態

レンズ
AF:カメラに取り付けてオートフォーカスが動くか。
MF:手動でピントリングが回るか。
絞り:F値を変えると羽根が動くか(カメラ側で確認)。
ズーム:スムーズに伸び縮みするか。
手振れ補正:ONにして半押し時に「ジジッ」と補正音がするか。
備考の書き方
例1:液晶に大傷あり
例2:カメラ本体の端子カバー欠品
例3:カメラのダイヤルが空回転する
例4:シャッターを押した際にエラーが発生する(エラー○○)
まとめ
各項目を順番に見る → 該当する状態をチェック。
不具合や気づいた点は「備考」に必ず記入。
わからないときは「?」と書いて報告。

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